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青のりの産地・種類

青のりの産地・種類
青のりの産地
青のりの種類

青のりとは

鮮やかな彩りと、口に入れると広がる豊かな風味

青のりは、淡水と海水が混じり合う汽水域で、寒さの厳しい冬から春先にかけて生育します。
山や川、海など大自然の栄養分をもとに成長します。

収穫された青のりは、乾燥させることで旨味が凝縮されます。
そしてそれを口に入れた瞬間、水分を含んで豊かな風味を放ち、心地良い口溶け感が訪れます。

青のりは関西以西や静岡、千葉などで古くから多くの人に愛されてきた伝統ある食材です。
お正月に縁起物としてお雑煮や御餅に入れる食文化もあり、郷土の味として広く親しまれてきました。

近年では、お好み焼きやたこ焼き、スナック菓子など、欠かせない食材となりました。
また、お煎餅やふりかけなど様々な食材に加えると華やかな色合いと豊かな香りをプラスできる名脇役です。

青のりは、食物繊維やミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等)といった健康や美容に役立つ成分を多く含みます。
またタンパク質や鉄分も豊富で栄養価に優れた食品です。

すじ青のり
うすば青のり

産地と種類について

産地や種類、天候や河川の状態によって違いが生まれる青のり

海藻分類の変更により現在はアオサ属となっていますが、旧アオノリ属に分類されていた「すじ青のり」や「うすば青のり」などは、色や香り、口どけの良さが秀でており、高級品として扱われています。

「すじ青のり」の主な産地は徳島県吉野川や岡山県吉井川で、細い糸状の形状です。河川の条件が整えば一晩で50cm以上も伸びることがあり、すじ青のりが水になびく姿は、女性の髪に例えられるほどの美しさです。

青のりの中でも最も香りと味が良い品種で、料亭や和菓子でも重宝される希少な青のりです。

「うすば青のり」の主な産地は愛媛県西条市周辺で、幅が広く葉っぱ状の形状をしています。
すじ青のりと比較するとリーズナブルですが、同様に香味が良く粉状に粉砕した後でも存在感があり、スナック菓子やふりかけ等の加工品に使用されることが多い青のりです。

その他、青のりと同じ濃緑色の「あおさ」がありますが、旧アオサ属に分類されていて、あおさとして使用されます。
主な産地は愛知県三河湾沿岸。安価なことから、トッピングとして気軽にたっぷり使えるのが魅力ですが、青のりと比べ風味が乏しく、口溶け具合も劣ります。